α7R M2 レビュー
α7R II |
カメラって本当に恐ろしい趣味で、「プロでもないのに、あんな
くっそ高いの誰が買うの?」と不思議に思っていたはずが、気づけばいつの間にか自分の首にそのカメラがぶら下がっていたり、そのレンズで写真を撮っていたりとか、よくある話ですよね。(;'∀')
初めは「使ってみたいけど、あの値段じゃ...」だった α7R M2 も、段々「本気でやるなら」とか、「写りを考えると妥当な値段」とかと思えてきてしまって (汗)
そんなことはさておき、
特に不満もなかった α7 M2(俗にいう無印) から買い換えたのは、圧倒的な解像力に魅了されたからです。
名古屋東山動物園スカイタワーにて |
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普段は十二分に満足していた 2400万画素・ローパスフィルターありの α7 M2 の画をたまに「等倍」で確認すると、なんとなくボヤっと見えるのが実はずっと気になっていたのです。「本当にこんなもんなの?」とですね。
...もちろん等倍の画質なんか、そこまで気にする必要はないですけど (;^ω^)
そのモヤモヤ感が、α7R M2 を使ってからスッキリしました。なんというか、自分が納得できる「現時点での限界」を見せてもらったというか...
ついでに等倍の画像からクロップしたイメージを貼っておきます。少し曇っていた日、しかも展望台の分厚いガラス越しという滅茶苦茶なサンプルで申し訳ありません。
スナップが好きな自分の撮影スタイルでは「高解像度」の作例として使えるような写真がなかなか撮れなくて(涙)
しかし、いかがですか?そんな無茶な条件でも、ここまで描画してくれるのだから恐れ入ります。
ちょっと大きめの写真(4096px)を flickr にあげておきましたので、気になる方は確認してみてください。
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では、半年間使っての感想を簡単に書かせていただきます!
PROS Vs CONS
PROS
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本当に恐ろしい解像力。風景専門じゃなくても、情報量が多いことから写真の「リアリティー」が増えるので満足度は高いです。いきなり自分の腕が上がったのかと勘違いする程。
その反面、もう並みのカメラの画には満足できなくなっちゃったのは短所ですね(笑)
コンデジの RX100M3 をサブで使っていますが、A7RM2 を使ってから急に不満が...(;´Д`)RX1RM2 が欲しい - 瞳AFと顔認識が賢くなって、被写体が動いても瞳に合わせ続けてくれますので、ポートレートが歩留まります。顔の認識率も上がったような...
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遂に絞り優先モードでのシャッタースピード下限設定できるようになりました。
僕は普段 FAST にしていますが、1/125秒が下限に見えます。しかし、「ISO感度を抑えて、とにかく1/125」に合わせるのではなく、明るさや設定状況(スローシンクロなど)によって賢く変更してくれます。 - 自分の場合、A7M2では ISO 3200 を上限にしていましたが、R2は 6400 までは安心して使っています。同じサイズまで縮小(7952×5304⇒6000×4000)するなら、もう一段あげてもいいかも?
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CONS
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なんといっても、Mark1(A7R)の倍近くの価格!!!!(゚д゚)!
同じ予算で Mark1(または 無印7M2) を選ぶと、レンズとフィルター、フラッシュ、メモリに予備バッテリーまで機材一式を大人買いしてもお釣りがもらえますからね。
話は脱線しますが、最近ソニーの値上げっぷりを見ていると「いつまで付いていけるかなぁ」と不安さえ覚えてしまう。この調子でいけば、何年後にはあのライカが安く見えてしまう日が来るかもしれませんね。(´・ω・`) -
RAW(圧縮) 40MB程度・JPEG 10~20MB程度とファイルサイズが半端なし。高画素ですから当然といえば当然ですが(;^ω^)
i7 4790K + 32GB MEMORY + 256GB SSD(OS・APP) + 512GB SSD(現象対象RAW専用) + 3TB HDD(DATA) + Windows 10 Pro 64bit と、それなりにハイスペックのPCを組みましたが、それでもたまに Lightroom が落ちます。
そう、現象用PC(またはストレージ)への投資も必要ということです。なんて恐ろしい...(´・ω・`) -
EVFの倍率が0.71から0.78倍に上がり像が大きくなった分、解像度が少々足りなく見えてきました。
特に暗所で拡大表示にてフォーカシングする場合、気になります。
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項目別満足度評価
当然ですが、「満足度」は僕のごく個人的な感想です。何らかのテストや比較、ベンチマークを行っての評価ではありません。あくまで参考程度にお願いいたします!画質:
画質に関してはなんの不満もありません。素晴らしいの一言。ローパスレスですが、自分はモアレが写ったのを見たこともありません。
デザイン:
A7M2から見た目は変わっていませんが、マグネシウムが増えたせいか、「カタマリ感」も増えました。角ばったデザインなのもあって、下手にぶつかると本当に涙が出るほど痛い(笑)機能性:
AFポイントの設定が至難の業でしたが、中央ボタンを「スタンダード」に設定したら格段に使い勝手がよくなりました。何でこれをデフォルトにしないのかが不思議なくらい。また、シャッタースピード下限が設定できるようになったのは本当に嬉しい。
サイレントシャッターは子供の寝顔をとるときや周りが静かな時等に重宝します。
何より、ミラーレス・電子先幕シャッター・手ぶれ補正の三位一体のお蔭で、「高解像度機」を扱っていると特に意識しなくてもいいのがGOOOOOOOD!! これだけで星五つです(笑)
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AF:
35mm フールサイズ + 高解像度 + ミラーレスのカメラに、現時点でこれ以上のAF性能を求めるのは酷なのでは (;^ω^)正直、暗所や速い動体へのAFはあと一歩な感じもしなくはないですが...。まあ、「一般的な」シチュエーションではミドルクラスのレフカメラと比べても引けは取らないと思います。
操作性:
携帯性とのトレードオフで操作性が犠牲になった部分が多いという α7シリーズ共通の問題は当然相変わらずですが...自分はもう慣れてしましました (;^ω^)個体差かもしれませんが、ボタンやダイアルの反応・感触は微妙にA7M2よりいいですね。
連写:
レフカメラに比べてしまうと、まだ「連写」とは言えないかも。画素数を考えると、まあこんなもんかとも思えますが、連写が好きな方には物足りないと思います。バッテリー:
気合い入れて撮りに行くときはバッテリー3つは持っていきます。
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総評
PCモニターやスマホでの鑑賞が殆どで、滅多にプリントアウトする時もせいぜいA3サイズまで。トリミングもフレームの微調整程度。
こんな僕には、α7 M2の2400万画素で必要十二分。4,200万画素なんかはっきり言って無駄です。
しかし、その画を一回見てしまうと、無駄とわかっていても無性に欲しくなってしまう。そんなカメラだと思います。
そんな恐ろしい画質を、細かいこと気にせずに得られるのですから、ある種のカメラの完成形に近づいてきたのではないかとまで思っています。
そう、「カメラ」です。正直、A7M2 までは「ミラーレスだし、こんなもんか」と諦めていたとこもあったりしましたが、α7R M2 はカメラとして「普通に」よくできていると感じます。
カメラそのものも大変高価ながら、レンズやPCを選びますので、誰にでも進められるものではありません。
しかし、もし迷う理由が値段なら、たとえちょっと無理だとしても絶対おすすめです。
投資しただけの満足は得られると思いますよ!(ニヤニヤ)
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